先週の話になりますが、国立国際美術館で会田誠が公開制作なんて粋なことをやってまして、これはもう観に行くしかねえと思って慣れない京阪電車に乗って中乃島までやってきました。
この時同じ会場ではあのルノワールの展覧会が開催されていて、会田を観に来た側から言うと、よりによって、ルノワール・・・(笑)。
美術史に名を残し、一般大衆から今もなお愛され続けている巨匠ルノワールと、「美少女」「エログロ」「戦争画」などのイメージばかりが先行する、日本の現代美術界にとって(いろんな意味で)危険なアーティストである会田が同じ会場にいるという奇蹟・・・このギャップに笑いを堪えずにはいられません。
たまたま時期がそうなっただけなのかもしれないけれど、これも「確信犯」会田誠のなせるワザか?それとも単なる学芸員のイジメか(笑)
どっちにしろ面白いからいいけど。GJ国立国際。
上司から頂いたタダ券があったのでルノワールも(ついでに)観ようと思い、会場に入ったのですが、30分くらいで切り上げてしまいました。いやだってね、人が多すぎて全然観れなかったんですよ。列がなかなか進まなくって。もっとゆっくりじっくり観たかったんですけど。
・・・っていうのは建前で、ルノの美しい少女の絵を見るたびに頭の片隅で会田のスクール水着の少女の姿がチラつき、もう全然集中できなかったんです。会田てめえこのやろう。でもまあいいさ。ルノワールなんていつでも観れるんだから。今回展示されてたのも、半分くらい以前どっか別の展覧会で見たやつだったし、いいんだ!うん、だから早く会田を観に行こう。
会田の公開制作はルノの会場のひとつ上の階で行われており、ここの階では故・荒川修作の企画展「死なないための埋葬」が催されていました。
なんだかややこしいけれど、要は荒川修作の展示室の隣の部屋で、会田がひっそりと公開制作をしているという、ただそれだけの話です。
作品は「滝の絵」という、スクール水着の少女たちが滝の中で戯れている絵。数年前に上野の森美術館で展示され、観に行ったのですがその時は未完だったため、その後も加筆をしたもののやっぱり終わらなかったらしく、今回ここに場所を借りて公開制作をするに至ったとのこと。
はやる気持ちを抑えながら展示室に入ると、そこには昇降機に乗ってノリノリで絵筆を動かす会田の姿が。
Tシャツに短パン、サンダル。写真で見るいつものラフな格好。Tシャツの背中には「るの。」と絵の具で描かれている。思わず口元が緩んでしまう・・・
お客さんがけっこういたのには驚きました。10数人の観客が入れ替わり立ち替わり、制作を観に来るという感じで、会田を知って観に来ているであろう学生とおぼしき若者、いぶかしげに絵を眺める初老の男性、おばちゃんのグループ・・・そのほとんどがルノワール展のついでに観に来たであろう人たち・・・だったと思うのですが、意外に(?)好評だったような気が。みんな作家の仕事に興味津々。会田さん(ここから「さん」を付けます)はひたすら黙々と制作。たまになんか独り言を言っている(笑)
私は1時間くらいベンチに座って眺めていたのですが、だんだんと「ただ見て帰るだけでは勿体無い、本人と話したい・・・!」という(半ばミーハーな)欲求が生まれ、会田さんが筆を置いて休憩に入った時に、意を決して話しかけました。(極度の人見知りな私ですが、「美術系」の人に対しては無条件に自分から話しかけることが出来るという、謎のスペックをここぞとばかりに発揮しました)
緊張と興奮で何を話したかあまり覚えていないのですが、作品について幾つか質問をさせていただきました。
会田さんはとても気さくな感じで、拙い質問にも丁寧に答えてくださり、おまけにこれからこの絵をどう進めていくかというような具体的なことまで説明してくれました。
「うーんでもこれ正直、間に合いそうにないんですよね~やばいなあ~」
そういって頭をボリボリ掻く姿がなんか印象的でした。
いやー凄かったです。芸術家のオーラ、とか書くとなんともうさんくさいですが、目の輝きが違いました。
って、読み返してみたらただのファンのレポートじゃねえかよ!まあいいか・・・
この時同じ会場ではあのルノワールの展覧会が開催されていて、会田を観に来た側から言うと、よりによって、ルノワール・・・(笑)。
美術史に名を残し、一般大衆から今もなお愛され続けている巨匠ルノワールと、「美少女」「エログロ」「戦争画」などのイメージばかりが先行する、日本の現代美術界にとって(いろんな意味で)危険なアーティストである会田が同じ会場にいるという奇蹟・・・このギャップに笑いを堪えずにはいられません。
たまたま時期がそうなっただけなのかもしれないけれど、これも「確信犯」会田誠のなせるワザか?それとも単なる学芸員のイジメか(笑)
どっちにしろ面白いからいいけど。GJ国立国際。
上司から頂いたタダ券があったのでルノワールも(ついでに)観ようと思い、会場に入ったのですが、30分くらいで切り上げてしまいました。いやだってね、人が多すぎて全然観れなかったんですよ。列がなかなか進まなくって。もっとゆっくりじっくり観たかったんですけど。
・・・っていうのは建前で、ルノの美しい少女の絵を見るたびに頭の片隅で会田のスクール水着の少女の姿がチラつき、もう全然集中できなかったんです。会田てめえこのやろう。でもまあいいさ。ルノワールなんていつでも観れるんだから。今回展示されてたのも、半分くらい以前どっか別の展覧会で見たやつだったし、いいんだ!うん、だから早く会田を観に行こう。
会田の公開制作はルノの会場のひとつ上の階で行われており、ここの階では故・荒川修作の企画展「死なないための埋葬」が催されていました。
なんだかややこしいけれど、要は荒川修作の展示室の隣の部屋で、会田がひっそりと公開制作をしているという、ただそれだけの話です。
作品は「滝の絵」という、スクール水着の少女たちが滝の中で戯れている絵。数年前に上野の森美術館で展示され、観に行ったのですがその時は未完だったため、その後も加筆をしたもののやっぱり終わらなかったらしく、今回ここに場所を借りて公開制作をするに至ったとのこと。
はやる気持ちを抑えながら展示室に入ると、そこには昇降機に乗ってノリノリで絵筆を動かす会田の姿が。
Tシャツに短パン、サンダル。写真で見るいつものラフな格好。Tシャツの背中には「るの。」と絵の具で描かれている。思わず口元が緩んでしまう・・・
お客さんがけっこういたのには驚きました。10数人の観客が入れ替わり立ち替わり、制作を観に来るという感じで、会田を知って観に来ているであろう学生とおぼしき若者、いぶかしげに絵を眺める初老の男性、おばちゃんのグループ・・・そのほとんどがルノワール展のついでに観に来たであろう人たち・・・だったと思うのですが、意外に(?)好評だったような気が。みんな作家の仕事に興味津々。会田さん(ここから「さん」を付けます)はひたすら黙々と制作。たまになんか独り言を言っている(笑)
私は1時間くらいベンチに座って眺めていたのですが、だんだんと「ただ見て帰るだけでは勿体無い、本人と話したい・・・!」という(半ばミーハーな)欲求が生まれ、会田さんが筆を置いて休憩に入った時に、意を決して話しかけました。(極度の人見知りな私ですが、「美術系」の人に対しては無条件に自分から話しかけることが出来るという、謎のスペックをここぞとばかりに発揮しました)
緊張と興奮で何を話したかあまり覚えていないのですが、作品について幾つか質問をさせていただきました。
会田さんはとても気さくな感じで、拙い質問にも丁寧に答えてくださり、おまけにこれからこの絵をどう進めていくかというような具体的なことまで説明してくれました。
「うーんでもこれ正直、間に合いそうにないんですよね~やばいなあ~」
そういって頭をボリボリ掻く姿がなんか印象的でした。
いやー凄かったです。芸術家のオーラ、とか書くとなんともうさんくさいですが、目の輝きが違いました。
って、読み返してみたらただのファンのレポートじゃねえかよ!まあいいか・・・
コメント
私も上野に見に行きました。
会田誠と山口晃の2人の展覧会だったかなー。
面白かったです。
おにぎり君とかが。笑)
(あれ、おにぎり君って会田誠だよね??)
そうそう。あのスク水着の女の子たちかー。
結局、完成したのかしら??
そうです。おにぎりのヤツです。あれ笑えますよね(笑)
あれ以来上野の森には行ってないのですが、また行きたいです。
品川の原美術館とか、清澄白河の美術館(名前が出てこない・・・)とか好きすぎて・・・あの辺うろうろしたいです。
関西の展示は最近あんまり面白いものがないような気が・・・というより自分の好奇心を満たすものがないと言ったほうがいいのか(ごにょごにょ)
スク水の絵は結局完成したのかどうかは謎です(笑
でも近々またどこかで展示するみたいですよ。